天才は忘れたころにやって来る

イジメを助長するような無自覚で行儀の悪い文章を書かないよう気をつけます。明るい気持ちになっていただければ幸いです。

モンテロの可能性

ドリームキャッチャー

打者が結果を求めようとすると、ボール球に手を出すようになります。

ヒットが欲しいからです。

相手バッテリーは、その心理を突いてギリギリにコントロールさせてくる。そのせめぎ合いが面白いんだけど、やられっ放しだと面白くはない。

レギュラー当落線上だったり、身分が不安定な外国人選手は、カモになりやすい傾向にあります。

カープ選手の選球眼指標を見てみましょう。『データで楽しむプロ野球』サイトから、記録を拝借してきました。50打席以上の18人が対象です。

まず、ストライクよりもボール球を多く投げられている選手です。普通は、そんなことはありません。


1位 モンテロ 45、0%(ストライク373  ボール456)

2位 持丸泰輝 47、5%(ストライク374  ボール413)

3位 二俣翔一 47、7%(ストライク113  ボール124)

4位 ファビアン 47、8%(ストライク372  ボール407)

5位 平川蓮 49、1%(ストライク212  ボール220)


18人中5人が、ボール球多めで攻められていました。ファビアンとモンテロの差は、打順が関係しています。つまり、歩かせた場合のリスクの違い。モンテロは、後ろに続く打者が弱いので、フォアボールを選ばれても構わないと、際どいところをグイグイやられるのです。

持丸泰輝は、投手の前など下位を打つことが多いため、これもまともに勝負して来ない。だけど、キャッチャーとして、そういう心理状態が分かるので、簡単には引っかからず、出場イニングが少ないのにフォアボール23は小園より多いチーム3位です。こういうのって、他球団でも打率が低いキャッチャーあるあるです。

次に、ボール球の見極め率。最初は良い方から。


1位 菊池涼介 76、64%(ボール球642  見極め数492)

2位 野間峻祥 75、43%(ボール球175  見極め数132)

3位 持丸泰輝 75、30%(ボール球413  見極め数311)

4位 矢野雅哉 75、19%(ボール球129  見極め数97)

5位 石原貴規 75、00%(ボール球148  見極め数111)


菊池は今年、人が変わったように初球に手を出さなくなりました。まるで、小園に見せつけているようです。初球どころか、やたらと粘るようになり、一打席あたり平均4、4球は、秋山(4、7)坂倉(4、3)と並びリーグトップレベルであり、そのお釣りとして、例年になく見極め率が高くなっています。続いて悪い方。


18位 二俣翔一 56、45%(ボール球124  見極め数70)

17位 大盛穂 60、85%(ボール球401  見極め数244)

16位 ファビアン 61、18%(ボール球407  見極め数249)

15位 モンテロ 62、72%(ボール球456  見極め数286)

14位 佐藤啓介 63、00%(ボール球100  見極め数63)


こういうデータは、当然に相手に知られているので、余計にその気にさせているようなところがあります。

カープとしては、終盤の代打起用について、相手投手の荒れ球加減と合わせ、人選することになるでしょう。野間とか矢野は、そういう意味で貴重な存在ではありました。

ストライクゾーンに投げ込まれた球に対するスイング率は、こんな感じです。


1位 モンテロ 75、60%

2位 小園海斗 75、51%

3位 ファビアン 75、00%

4位 平川蓮 72、64%

5位 佐藤啓介 71、96%


球種やコースを絞り込むというよりも、とにかくストライクが来たら反射的にバットを振るタイプです。

対極にいるのが菊池(51、38%)野間(53、68%)秋山(59、57%)のベテラン三選手です。ストライクを平然と見逃されるのは、相手バッテリーからすると、描いた筋書きと違うので、心理を読みにくくなることもあるでしょう。

最後は、ストライクゾーンの空振り率です。低い方から。


1位 菊池涼介 2、89%

2位 中村奨成 3、24%

3位 勝田成 4、07%

4位 佐々木泰 4、79%

5位 名原典彦 6、49%


ストライクを空振りしないってことは、エンドランをかけやすい選手だとも言えそうです。

そして、その逆にいる人たち。


18位 平川蓮 16、51%

17位 モンテロ 13、40%

16位 二俣翔一 13、27%

15位 持丸泰輝 11、50%

14位 大盛穂 11、16%


意外だったのは、ファビアンが7、53%で、坂倉(9、30%)小園(7、88%)より低かったこと。何でもビュンビュン振り回しているわけではなく、そこがモンテロとの違いで三番に座っている理由だと納得しました。


いろいろ見て来ましたが、大いに可能性を感じたのがモンテロです。

これだけボール球で攻められながら、三振数は55と坂倉(67)よりも少ない。ファビアン(39)もそうだけど、届くんですね、ボールゾーンにも。だから、簡単に空振り三振ってことでもありません。フォアボール19個もチーム5位で、打率も出塁率も菊池より上なんです。

名原-秋山-モンテロ-坂倉-ファビアン-小園-菊池-持丸という並びを見たくなりました。

モンテロにストライクを投げさせる。全てはそこからスタートです。

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