野球は7回まで
最近の事情には疎いのですが、私が草野球の監督をしていた30年前、新宿区の年二回のトーナメントでは、その都度開会式が行われていました。
甲子園を真似たようなもので、音楽が流れると、それぞれが手作りのプラカードを掲げて入場行進。もちろん、ユニフォーム着用だし、北朝鮮の軍隊ほどではないものの、足並みを揃えなければいけません。
三部制の中で、参加チームは200以上ありましたから、1チームからは5人以上の出席義務なのですが、これがなかなか…。
当然ながら、チーム内ではメチャクチャ不評でありました。新宿にある会社だというだけの存在理由なので、部員は23区内に住む者などおらず、平均でも片道一時間以上をかけて、貴重な日曜日の8時半前に集合し、ユニフォームに着替えて行進して、来賓挨拶と審判部からの注意、それにお決まりの選手宣誓を聞いて帰るだけ。
普段の試合でさえ、メンバー集めに苦労するわけで、開会式なんか出たいと考える奇特な人間なんかいるハズもない。
監督の私が、どうしたかと言うと、とにかく来てくださった部員には、自腹でファミレスの豪華朝食(?)をご馳走する。そして、暗黙のうちに開幕ゲームでのスタメン起用を約束します。私が新井監督の選手起用を支持するのは、草野球時代の長い監督経験があったからと補足しておきます。チームには、裏事情がある。
誰一人として喜んでいないと思われる儀式が粛々と行われるのは、今までもずっとやってきたからです。
プロアマ問わず、日本の野球界には保守的な人が圧倒的で、一度決められたことは、なかなか変えようとしません。
古くは、プロアマ接触の禁止規定だし、聖地甲子園での大会開催なんて最たるもの。春はともかくも、夏の時期に炎天下での実施を変えようとしない。そもそも予選の開催を平日に行い、そこへ応援の生徒まで駆けつけるなんて、どうかしてます。主催者である朝日や毎日が何も言わないのもね。プロ野球では、讀賣が毒まんじゅうを腹一杯喰わされてますから、批判的な話にはならない。日本放送協会も共犯です。
そういうときに頼りになるのは外圧です。
外国から言われると、途端に交渉力がなくなるのは、DH制の導入を見ても明らかです。
だから、ピッチクロックとかタイブレークも時間の問題でしょう。タイパを重要視する若者世代に、どんどん歩み寄る必要性がある。
で、もう一つ大きな流れは、海外のアマチュア球界からじわじわ広がっている7回制への移行です。これは、エクスパンションで球団が増えるときのセットだと相性が良い。それほどには、戦力ダウンとならないからです。
みなさんは、勝利の方程式みたいな野球を面白いと思いますか?
スポーツの魅力は、逆転にあります。先行逃げ切りの人生は、公務員っぽい。競艇よりは競馬が興奮します。人によるけど。
いやいや、1イニング15球として、7回だと105球というのが先発投手にとって、絶妙な数字です。
高校野球は、近い将来、そうなりますよ。公立の学校で、複数の投手を揃えるなんて無理だから。
となれば、そういう野球の方がメリットが大きいと再認識させられる。
特に、人件費が抑えられるってとこ、カープに向いているのであります。