ARAIには愛がある
誰でも組織の長となれば、目標達成に向けて頑張ろうと思います。
そのとき、リーダーが重んじるのは持続可能性の追求で、単純にその日だけの勝利ではありません。
そういうことが分からない監督は、試合中にバタバタとヒステリックな動きをします。
つまり、お前じゃダメだから、こいつにする。代えられた選手は一瞬、大衆の面前で晒し者になります。懲罰交替はその典型で、代えられた選手は「次、頑張ろう」となかなかならないのが人間心理です。サラリーマンなら、ヤケ酒のコース。
だから、できるだけ落ちこぼれを作らないよう、簡単には選手交替をしない。そのことが顕著なのが、新井流の監督スタイルです。
コーチとは違って、監督は選手の表情を見ています。自信がなさそうだとか、眼が輝いているとか、イライラしているとか…。練習中の態度を見ています。不貞腐れたようなところがないかとか、集中力が切れてないかとか、仲間への配慮が足りているかとか…。
そういうのをまとめて、つまり打ったとか守ったとか抑えたとかを含めてトータルでマネジメントしているのが監督なので、ファミコンでは絶対に数値化できない世界なのです。
良い監督は、落ちこぼれを作らない。サラリーマンと違って舞台が大衆の面前ですからね。選手を腐して良い結果が生まれるハズがありません。
以前、バレンタイン監督が「選手が10人いたら、私のことを好きな選手が3人いる。大嫌いな選手も3人いる。残りの4人は監督のことなんてどうでもいいと思っているだろうが、そのどうでもいい選手が大嫌いに引き込まれないように注意して見ておくのが、チームをまとめる最善の方法だ」と言っていましたが、新井貴浩は、10人全員に同じ方向を目指すよう理想を掲げました。勝負に徹する上では、甘っちょろいんだけど、そういうチームがあっても良いと思います。幸せの形は一つではないと。
ARAIの背中には愛がある。そして、AIも搭載されているのであります。