ハートのエースが出てこない
セ・リーグの先発投手が6回以上投げて3点以下に抑えたQS(クォリティスタート)成績順は以下のとおりです。
1位 森下暢仁 88、9% 5勝11敗
2位 東 克樹 87、5% 10勝5敗
3位 村上頌樹 82、4% 8勝3敗
4位 ジャクソン 81、3% 8勝4敗
ケイ 81、3% 5勝6敗
6位 床田寛樹 77、8% 7勝8敗
7位 山崎伊織 75、0% 8勝2敗
8位 大瀬良大地 73、3% 4勝5敗
9位 松葉貴大 70、6% 7勝7敗
高橋宏斗 70、6% 3勝8敗
11位 才木浩人 68、8% 8勝5敗
12位 赤星優志 67、1% 6勝7敗
13位 バウアー 52、9% 4勝8敗
規定投球回数以上を投げた投手を対象としているので、各球団のエースがズラリと並んでいます(ヤクルトはいません)。
規定とは試合数と同じなので、中六日のだとしても、毎試合6回以上投げ続けていれば到達可能な数字なんだけど、13人しか達成していません。
そんな中、森下暢仁はQS率だけでなく投球回数と投球数でもリーグトップで、開幕からずっとカード頭のローテーションを守り続けています。
しかしながら、勝利に繋がっていないのは、常に相手のエースと対戦しているからだと思っていましたが、そうでもありませんでした。
森下登板時の相手先発投手は、阪神の村上頌樹の4試合以外、セ・リーグ各球団からは、全て違う投手が出てきます。
巨人 戸郷翔征・山崎伊織・横川凱
DeNA 石田裕太郎・バウアー・ジャクソン
中日 高橋宏斗・大野雄大・マラー
ヤクルト 奥川恭伸
ほとんどのケースにおいて、相手先発投手に負けまいと投げ続けています。先にマウンドを降りたのは4試合のみ。その他の14試合では、勝利投手の可能性がある限り、交替を良しとしていません。
その考え方は、床田寛樹・大瀬良大地に対しても同じです。もう少しだ、頑張れと。
ところが、阪神と巨人の2チームは、割とあっさり、先発投手を引っ込めます。後ろの投手に自信があるってのも大きいんでしょう。
その結果、これからの終盤戦へ向けて、両チームとも先発陣は余力を残しています。
タイガースのデュプランティエ(QS57、1%)伊原陸人(50、0%)大竹耕太郎(40、0%)が規定投球回数以下だなんて信じられない。
無失点に抑えていても、平気で早めに交替させる潔さ。投手出身監督ならではと言うべきか。いやいや、三浦大輔監督は先発投手を引っ張ります。このあたり、現役時代の役割の違いで、考え方に大きな差があるのが大変面白いです。
カープもそうだけど、高橋宏斗とかバウアーとか実力がありながら負けが先行している投手というのは、替え時が遅すぎるのかもしれませんね。
大相撲で大型力士だらけになって、うっちゃりという技が消えたように、絶対的な救援投手が複数いるような現代野球では、終盤での逆転劇を望むべくもなく、遅くとも7回までに同点以上へ持ち込むような勝負勘でいないと、取り残されてしまうように思います。
それって、DH制のないセ・リーグ特有の問題であり、中盤のチャンスにおける投手への代打起用ってとこが、カープ最大のテーマではないでしょうか?